生活保護になり自己破産をした過程で、ブラック企業に勤めたりお金を騙し取られたり散々な目に遭いました。
悪い出来事ですがそれらがあったおかげで今があるといえます。
生活保護と聞くと最悪な状態と思われるかもしれませんが、学びの多い出来事でした。
そこで生活保護になった過程を振り返ります。
◯ブラック企業で得た経験〜自分を大切にすること〜
始業は午前4時、終業午前0時の生活は本当に厳しいものでした。
「仕事だからしょうがない」
と思っていましたが、仕事でもしていい範囲を超えていました。
私は判断ができずズルズルと働いて身体を壊しました。
そういう経験があるからこそ今では朝から晩まで働くようなことをしなくなりました。
仕事をすればお金は入りますが健康と時間を失います。
それも取り返せないほどの量です。
そこまでしてする仕事はこの世に存在しないと思います。
ワークライフバランスといいますが仕事と人生のバランスは取れていないと生活は崩れてしまいます。
◯お金を騙し取られて気がついたお金の大切さ
お金に関しては数百万騙し取られていますし、何度もマルチ商法に引っかかりそうになりました。
お金を騙し取られたのも、マルチ商法に引っかかりそうになったのもお金が短期間に大量に楽して欲しいから。
そんな上手い話ってないですよね。
当時の私は愚かにもその話を鵜呑みにしていました。
今ではお金についてしっかり勉強し、自分の力以外で稼ごうと思わないです。
◯健康あっての日々の暮らし
眠れない、激しい頭痛、幻聴や聴覚過敏、腹痛など様々な症状に悩まされている頃、仕事もプライベートもうまくいっていませんでした。
仕事ではミスを多発し、他人とはうまく聞き取ることも伝達することもできずコミュニケーションに問題が起こっていました。
プライベートでは友人とは疎遠になり、当然ながら恋人もできませんでした。
そこへ倒れて生活保護となり療養生活となってから少し変化が起こりました。
療養当初は転んだだけで骨折するほど栄養状態は悪く、激しい頭痛と吐き気で日々を暮らすことが困難でした。
それがヘルパーさんの力を借り、バランスのよい食事ができるようになってから体調はみるみる良くなっていきました。
健康であることは何よりの資産です。
◯人は宝、でも必要最小限で十分
友達というより知り合いとが1人います。
その人以外は疎遠となりました。
それで貧しい人間関係かというとそうでもないです。
仕事での人間関係、家庭での人間関係、地域での人間関係、支援してくださる方との人間関係、多くの人間関係に支えられ今があります。
そう言った人間関係は友人以上に私の助けとなります。
人間は一人では生きられません。
友人も大切ですが、残った関係を大切にしながら暮らしたいです。
そして新しい関係も築けていけたらいいなと思います。
◯生活保護はどん底だったが決して悪い経験ではなかった
ニュースで生活保護の記事が出ると大体悪いことが多いです。
世間一般の印象も悪いイメージだと思います。
私が就活していた時も、試験官が興味本位で聞いてきたり侮蔑の眼差しを向けてきたりしました。
それでも私が経験した生活保護の生活はそれほど悪くない生活でした。
もちろん贅沢はできませんでしたが、夏の土用の丑の日にはスーパーでうなぎを買えましたし、クリスマスにはちょっとしたケーキも買えました。
後半は働いていたので少し余裕があり、サブスクの映画と本を契約して楽しんでいました。
そして多く時間を持てたことで体を回復させることはもちろん、自分を深く知ることができましたし、図書館で本を読むことで知識を得ることができました。
そして今につながる副業の基礎もこの時身につけました。
私にとっては生活保護の時間は何者にも代えがたい時間でした。
その時に出会った方たちとは疎遠となってしまった方もいますが、遠くで元気にされていることを願います。
いつかはお礼を述べるときが来ることがあればいいなと思います。
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