6月、今年も梅を漬けました。
梅シロップは2瓶、梅酒は1瓶。
手仕事は手間がかかりますが1年後には美味しいシロップと梅酒が出来上がります。
シロップは丁寧に水洗いをし、へそを取ります。
今回は梅4kgを漬けます。
5kgの瓶いっぱいに氷砂糖と梅を入れるとそれだけでも美味しそうです。
梅が夢を見ているこの一年はどんな一年になるでしょうか?
梅酒は昨年はウイスキーで作ったので今年はブランデーで作ります。
蔵出ししたウイスキー漬けの梅酒は評判がよかったので試してみたくなりました。
ブランデーの果実臭と合いそうです。
◯毎年する梅の手仕事、なぜするか
梅を漬けるのは生活保護となってからです。
図書館で料理雑誌を読んでいたら、5月の特集に手仕事を見かけ、ようやく体調が整ってきたので試してみることに。
その頃済んでいた家の近くには安い八百屋さんとイオンがあったので買い物には困りませんでした。
実際梅を漬けると、徐々に氷砂糖が溶けていく様子や梅がプカプカ浮かぶ様子は何度見ても癒やされました。
私は精神を病んでいたのでその時間はとても大切な瞬間でした。
初めてできた梅シロップは甘酸っぱくて疲れが取れました。
買えば簡単ですが、生活保護生活ではお金もないです。
生活保護が私を育てたのでしょうね。
それから公園でくるみや銀杏を拾ったり、どんぐりパンを作ったりしました。
自然へ目を向けると自分の病気がとても小さく感じられ、いつしか大きな病気と思っていたものが小さく感じられました。
◯手仕事は作業療法に似ている
精神療法の一つに作業療法があります。
コミュニケーションを育んだり、人間関係を学び直したり、手先を使うことで認知の力を回復させたりなどなど。
手仕事はその作業療法に似ています。
ご近所の方と話したり、振る舞ったりしましたし、母親と話したり。
私にとっては手仕事は治療の一環でした。
ご近所の方とはコミュニケーションの訓練や人間関係構築の練習、手仕事の作業は手の訓練、買い物はお金の管理能力向上。
これらは普段できている人はいいですが、私のような未熟なものが訓練するには手仕事がきっとぴったり。
◯昨年漬けた梅を楽しみながら来年を夢見る
昨年漬けた梅シロップと梅酒を楽しんでいます。
甘酸っぱい味わいと風味は頭を爽やかにします。
初めて漬けたのは生活保護2年目の頃、ご近所の方に振る舞って喜ばれました。
初夏あたりから飲み始め、夏は炭酸水と割り、夕涼みをしながら日が沈む様子を見ながら梅シロップを楽しんでいました。
あの頃は時間がたくさんあり、楽しむものが色々ありました。
今は仕事に育児に家事に忙殺されていますが、その中でも楽しめる時間を大切にしたいです。
週末は夫婦と子どもが寝た後、映画を楽しみながら梅シロップを楽しもうと思いました。
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