きっと誰もが理解されたい、映画ディスタンスを観て

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人に理解されることはとても難しいことだと思います。

「なんでできないの!?」

「どうして理解できないの!?」

そう言われること、言うことは多いと思います。
人間は日々暮らす中で、お互いの不理解さを許容しながら生きています。

映画ディスタンスのでは、何気ない日常の電車の中に突然独り言で暴言を吐く男性が乗り込みます。
周囲は腫れ物に触れるように遠ざかります。その中である女性が男性に寄り添うように語りかけます。

今回はSAMANSAで配信中の映画ディスタンスについて感想を書きたいと思います。
ちなみにアカデミー賞も候補となったそうです、なんとなく観ましたが良い映画でした。

目次

◯理解はできないものは人は恐れる

劇中で暴言を独白する男性は奇怪に見えます。ある種の病気を思わせる描写です。誰しも触れたくはないと思うのも無理はないと思います。

私も以前電車に乗っている時、泥酔した男性がお腹を出して床に横たわっているのを見ましたが触れずにいました。誰しも触れたくないと思います。

劇中で暴言を吐く男性を遠巻きにした乗客の気持ちもわかります。巻き込まれたくない、危害を加えられたくないなどの想いがあるはずです。

人は理解できないものは恐れます。始めて行く所、初めて合う人、難しい本や数式、そして人、理解できないと自分の想像が及ばないので、不安が増大し怖くなのだと思います。強い感情が身体反応として理解できないものから遠避けることなのだと思います。

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◯それでも理解者はいつか現れる

劇中の男性、ヒューゴはずっと独白で暴言を吐いていたのかもしれません。髪は伸び放題、服や靴はボロボロ、所持品はボロボロのリュック。そういう人に関わりたい人は積極的にいるでしょうか?

以前メンタリストを名乗るDaigo氏がホームレスへのヘイトスピーチで炎上していましたが、多くの方も心の何処かで共感している部分もあるのかもしれません。私もヒューゴのような人がいたら体がこわばり身を引きます。(以前は生活保護を受けて、受けられなければホームレスになっていたかもしれないのにです)

世の中には、それでもヒューゴのような人に関わろうとする人もいます。劇中のある女性マリアです。ヒューゴを見かねてなのかもしれませんが、隣に座り話しかけます。

しばらくはお互いの会話は噛み合いませんが、そのうち周りを巻き込んでヒューゴが理解されていきます。今まで理解者は現れなかったのかもしれません。

人は理解されたいと思い、時に他人が理解不能な行動や言動をすることもあります。それが自分や他人を傷つけることであったり、暴言を吐くことであったりするのだと思います。それは許されることではありませんが、それを受け入れ理解された時に人は少し変われるのかもしれません。

◯人との隔たりは不理解が原因かもしれない

「どうせ理解されないし」

「言っても無駄だし」

そう思ってしまう瞬間はあります。私も言葉を飲んで何も言わないことは多々あります。

人と人との関係において、言葉を尽くすことが大切だと言われがちですが、それ以前に相手の言葉を理解することが重要であると思います。

以前「人は聞き方が9割」という本があったと思いますが、話すと聞くを1:9でも良い感じですし、聞いたことを更に理解することも大切です。お互い黙っていても会話が成立しないじゃないかと言われそうですが、現代人は、特に仕事において営業職が幅を利かせすぎてコミュニケーション至上主義になりがちです。

それも良いかもしれませんが、沈黙もまたコミュニケーションであることもあります。

介護・福祉の応援サイト けあさぽ 第8回 沈黙も大切

私はコミュニケーションの障害も負っているので、デイケアという日中の活動支援施設でSST(ソーシャルスキルストレーニング)を受けていました。

SSTの良いところは、自分のコミュニケーションの良い点も悪い点もフィードバックをもらえることと、他の人のコミュニケーションの特色も見られるという点があります。

他人のコミュニケーションを見ると、「ここはいいな」と思ったり、「ここはまずいな」と学べます。半年も経ったあたりから私のコミュニケーションはそれまで対人トラブルが絶えなかったものが、ほとんどトラブルが無くなりました。劇中のヒューゴにもそのような機会があれば、良かったのかもしれません。

私はコミュニケーションが改善したことで聞いて理解することを学び、喋りすぎなくなり暴言や会話の成立しない発言もなくなりました。

そうして理解されるようになり、友人や今のパートナーとも出会いました。理解されると、自分のことを少しずつ話せるようになりました。

ヒューゴがマリアに理解され、「話してもよいのかもしれない」と思い始めたのかもしれません、少しずつ会話は成立していきます。電車内の圧力も少なくなっていきます。

人は理解されると嬉しいものですし、自分のことを話したくなります。マリアのような人がいれば、世の中は少し良くなるのかもしれません。

ディスタンスという映画のタイトルに込められた願いがここにはあるのかもしれません。

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◯スペイン映画独特の人情噺を観たいならオススメ

ディスタンスはスペイン映画です。スペイン映画は、ヨーロッパの映画も私にはそう思えますが心の内面を探る、そして人情味あふれる映画が多いです。

映画が終わると、

「心優しき全ての人へ捧げる」

と締められます。確かにマリアのような人がいれば世の中良い方向へ進みそうです。

オシャレだなと思ったのが、エンドロールが電車の路線図でそれぞれの音声さんだったりカメラさんだったり映画を作った人が電車で撮影された動画が添えられます。

日本映画やハリウッド映画だと俳優一辺倒だったり、役者しか推しどころがないのかと勘ぐってしますが、この映画は役者も映画を作るスタッフも一体となって作られたと感じられ更に温かい気持ちになりました。

冬、寒い季節、たった13:40の映画ですが、十分すぎるほどのメッセージ性を持った映画を視聴されるのも良いのではないでしょうか。

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