昔、世界名作劇場というアニメで少女ポリアンナというアニメがありました。
原題は少女パレアナだったはず。
その中で主人公のポリアンナは日常の中のよかったを探して喜びます。
とんでもないポジティブ少女です。
現代において日常の喜びが簡易に得られるようになり、より大きな喜びや楽しみを得ようと様々な娯楽や楽しみがあります。
それらを否定するわけではありませんが、そういったものに一喜一憂していては、疲れるだけです。
私はそういった安易な幸せからは一歩引くように心がけています。
私も弱い人間なので、一度安易な幸せに浸ると抜け出しにくいからです。
◯小さな喜びを作る
子どもがいれば小さな喜びは日々ありますが、それだけではありません。
ちょっとしたことも必要です。
暑い日、アイスを夫婦で食べる、これだけでも小さな幸せです。
結婚後夫婦で、家族で出かけることが多くなりました。
その時、美味しいものを食べて喜びあったり、美術館(私は障害者なので夫婦で無料)を利用して感性を磨いたり、幸せはゴロゴロしています。
下町には様々な催し物、個人商店があります。
それを見て回るだけでも楽しいものです。
◯小さな幸せを作る
幸せは作ることもできます。
例えば料理は手軽に幸せを作ることができます。
お料理アプリ通り作ってうまく作れた時は、パートナーにも喜ばれるので嬉しいものです。
また夜、子どもが寝た後で楽しむ淹れたてのお茶やコーヒーは体の疲れを癒やします。
休日は図書館や花を生けたりしています。
そう、お花のお稽古も生け終わった時に達成感を得られます。
1日の終りにNISAの動きを見たり、家計簿アプリでお金の状況を見るのも楽しいです。
増えていく金額を見るのは、精神科で処方される抗精神病薬よりも私を幸せに導きます。
◯子どもの成長は端的に幸せ
子どもの成長スピードはものすごく早いです。
ついこの間までよろよろ歩いていたかと思うと、今にも走り出しそうです。
物を広げ放題広げて後片付が大変ですが、産まれた時の弱々しさを考えたら、よくここまで成長してくれたと思います。
子どもの成長を見るたびに、同じ時間を過ごせることを幸せに感じます。
一日でも長く行きて一緒に入られたらと思うようになりました。
筋トレ、ジョギング、ジム通い、ダイエットをしていますが全然苦じゃないです。
自分が健康になるほど子どもといられる時間が増えるからです。
◯仕事をする幸せを感じる
私は以前、倒れてから数年間生活保護を受給しながら療養生活をしていました。
もちろんその間は仕事もできませんでした。
ようやく動けるようになったとき、自宅でデキる仕事を少しずつするようになりました。
久しぶりにする仕事は楽しいものでした。
倒れる以前はツライし眠れないし、お金も足りないし、怒られるし、早朝から深夜まで働いて体はボロボロでした。
それが、倒れた後から徐々に仕事が楽しくなりました。
自宅の仕事は自分でコントロールできるもので、主導権が自分にあることも楽しかったでしたし、個人事業主として働くので、営業、実務、会計などすべて自分でこなし責任を持つことは今までにない楽しいものでした。
作業所を経由し今は税理士事務所で働くようになりました。
自由で風通しの良い社風で私には合うようで、OJTもしっかりしておりとても働きやすくストレスがないです。
◯幸せを感じるセンサーが壊れていた以前
私は以前は自分のことを不幸と思っていました。
その不幸を埋めるようにお金を使って浪費を繰り返しました。
浪費しきって倒れた時に残されたのは部屋を埋め尽くすガラクタでした。
そのガラクタを少しずつゴミに出し整った部屋で私は不思議と幸せを感じました。
私は幸せは自分で掴み取るものだと思っていましたが、体を壊してから幸せは感じるものだと思うようになりました。
以前住んでいたのは東京の郊外の自然がある場所。
野山に入れば自然があり、四季折々の草花を楽しみつつ、くるみをとったり銀杏を拾ったり、野イチゴを食べたりしていました。
もともと自然豊かな田舎に住んでいたので自然と触れ合うと不思議と心が緩みます。
また、療養生活の中でデイケアへ通うようになり俳句を作り始めました。
俳句は自然の中に季語を見つけ、それを言語化するものです。
自ずと自然へと目が向くようになり、散歩がはかどりました。
◯幸せは日常のどこにでも転がっている
先日、5kmのマラソンを無事完走できました。
久しぶりの公式のマラソン、完走できるか不安でしたが案外できるものです。
こんなことも幸せを感じることです。
2日続けてブログを更新できた、毎日のお弁当を続けられている、今日も筋トレができた、資格の勉強ができた、スーパーで特売品を買えた、なんでもいいです。
幸せを感じることはどこでも、小さなことでも喜べます。
もちろん喜ぶ心の在りようも必要ですが、受け取り方次第です。
私は小さなことでも喜べるようになってから、ストレスがなくなりました。
もちろん全く無いわけではないですが、それでも
「そういうものだし」
と割り切っています。
今度は少し小さな幸せ、10kmマラソンと、実家へ行き父母に孫の顔を見せる、をしてきます。
マラソンは10kmは10年以上ぶり、実家へ行くのは子どもが産まれてからは初めてです。
特に実家へ行くのは父の抗がん剤治療の全クールが全て終わりようやく会えるので、父が一番喜んでいそうです。
私も親孝行らしいことができて嬉しいです。
ああ、これが幸せなんだと実感します。
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