こんにちは、皆さん!桜の季節が近づき、新生活をスタートする方も多いのではないでしょうか。新しい環境は期待と不安が入り混じるもの。そんな中、気をつけたいのが「簡単に稼げる」という甘い言葉で近づいてくるビジネス勧誘です。
特に新入社員や新入生は、この時期をねらわれやすい存在。この記事では私自身の経験も交えながら、新年度に注意したい怪しいビジネス勧誘について紹介します。
「楽して稼げる」の罠
「権利収入を持てば月10万円、遊んでいても入ってくる」 「人を紹介するだけで何万円もの利益になる」 「学生のうちに始めれば卒業までに〇〇万円稼げる」
耳障りの良いこのようなフレーズ、一度は聞いたことがありませんか?私も東京に来てから様々なビジネスの誘いを受けました。確かに成功すれば楽に稼げるかもしれません。でも、その裏で失うものも多いと気づいたんです。
王道パターン:MLMやネットワークビジネス
アム〇ェイという名前を聞けば、ピンとくる方も多いでしょう。人を紹介し、商品が買われるたびに自分にお金が入ってくるシステム。一見シンプルで魅力的に見えますよね。
私のある日の体験をシェアします。
あるとき友人から「素敵なパーティーがあるから来ない?」と誘われました。高級タワーマンションの一室で開かれたそのパーティー。料理は美味しいし、おしゃれな内装に洗練された参加者たち。「こんな生活いいな」と思わせる雰囲気づくりは完璧でした。
そこで主催者が語り始めたのは「とあるビジネスで成功し、権利収入でラクに稼いでいる」という話。その正体はMLMでした。
よく考えてみてください。親族や友人に決して安くない商品を売ることになるこのビジネス。ある程度の良心を置き去りにしないと続けられません。そして何より、お金と引き換えに大切な人間関係が壊れる可能性が高いのです。
私はビジネスの仕組みがわかった時点で丁寧に断りました。「あなたは見込みがある」と言われましたが、興味はなかったので辞退しました。
囲い込み型コミュニティビジネスにも要注意
また最近増えているのが、高額なセミナーや教材で徐々にお金を吸い上げていくタイプのビジネス。最初は無料や低価格で誘い、だんだん「もっと成功するためには」と高額なコースへ誘導されるパターンです。
退会も難しく設計されており、気づいたときには多額の出費になっていることも…。
新入社員・新入生が特に注意すべきポイント
なぜ新入社員・新入生が狙われるのか?
- 人間関係構築の時期
新しい環境で友人を作りたい時期であり、誘いを断りにくい心理状態にある - 経済的不安
学生は奨学金返済や生活費の心配、新社会人は将来への不安から副業に興味を持ちやすい - 社会経験の少なさ
ビジネスの仕組みや詐欺的な手法を見抜く経験が不足している - SNSの影響
「成功者」の華やかな生活投稿に憧れを持ちやすい
新入社員・新入生によくある勧誘シチュエーション
- サークルや部活の先輩からの誘い
「お前なら絶対成功する」「先輩として成功の道を教えたい」など、先輩・後輩関係を利用した勧誘 - 就活仲間からの突然の連絡
「久しぶり!実は今すごく良い仕事見つけたんだ」と、久しぶりに連絡してくる同期や知り合い - SNSでのダイレクトメッセージ
「あなたのプロフィールを見て、ぜひ話を聞いてほしい」などの謎のスカウト - 大学周辺でのアンケート調査
「ちょっとアンケートに答えてもらえませんか?」から始まり、連絡先を聞き出して後日勧誘
怪しいビジネス勧誘から身を守るためのチェックポイント
新年度、新しい出会いが増える時期だからこそ、以下のポイントをチェックしてみてください:
- 「簡単に稼げる」という言葉に警戒する
世の中、そんなに甘くありません。本当に価値のあるビジネスは相応の努力が必要です。 - 突然の「お茶しよう」「話を聞いてほしい」に注意
特に久しぶりに連絡してきた知人からの誘いには要注意。 - ビジネスの仕組みが複雑で説明が曖昧
質問しても具体的な回答がなかったり、「とりあえず始めてみよう」と言われたりする場合は危険信号。 - 即決を迫られる
「今日だけ特別」「人数限定」など、焦らせる手法は冷静な判断を妨げるためのテクニックです。 - はっきりと断る勇気を持つ
「考えておきます」と曖昧にせず、関心がなければキッパリ断りましょう。
断り方のテクニック
怪しいビジネス勧誘を見抜いたら、次は上手に断ることが重要です。特に新入社員・新入生は人間関係を壊したくないという気持ちから、あいまいな返事をしがちです。
効果的な断り方
- 曖昧にせず、はっきりと
「考えておきます」は「まだ説得の余地あり」と解釈されます。「申し訳ないけど、興味がないので参加しません」と明確に。 - 理由を複雑にしない
「今は忙しい」「お金がない」といった理由は、「では〇月なら?」「初期費用は立て替えるよ」と返されるだけ。 - 感謝と断りを組み合わせる
「誘ってくれてありがとう。でも私には合わないと思うので遠慮します」 - 繰り返し技法を使う
何度説得されても「やはり私は参加しません」と同じ言葉を繰り返す - 最終手段:連絡を絶つ
しつこい場合は、残念ながら連絡を絶つことも必要な場合があります
正当なビジネスチャンスとの見分け方
全てのビジネス提案が怪しいわけではありません。正当なビジネスチャンスには以下の特徴があります:
- 透明性がある
ビジネスモデルが明確で、質問にも具体的に答えてくれる - 強引な勧誘がない
考える時間を与えてくれ、断っても関係が悪化しない - 初期投資が合理的
学生や新社会人には手が届かないような高額な初期投資を求めない - 成功例が具体的かつ検証可能
「月〇〇万円稼いでいる」といった抽象的な話ではなく、具体的な成功プロセスを説明できる
最後に
お金は確かに大切です。でも、それを得るために大切な人間関係が壊れてしまっては何の幸せでしょうか?
新社会人や新入生にとって、この春は新しい出会いと可能性に満ちた季節です。しかし、その期待と不安を悪用する人たちがいることも事実。
「人に紹介するだけで稼げる」「誰でも簡単に成功できる」そんな甘い言葉に惑わされず、自分の直感を信じてください。もし少しでも怪しいと感じたら、誰かに相談することをためらわないでください。
大学のキャリアセンターや会社の先輩、家族など、信頼できる人に話を聞いてもらうことで、客観的な視点を得ることができます。
あなたの新生活が、怪しいビジネスの罠にはまることなく、実り多きものになりますように!
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