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障害者が資格を取る方法|精神障害の私がFP3級に合格するまでにやったこと

先日、FP3級にようやく合格しました。

これで、私にとっては15個目の資格です。

とはいえ、ここまでの道のりは決して簡単なものではありませんでした。

症状が悪化してからは、まともに本を読むことも難しくなり、以前に資格を取得してから10年以上が経っていました。

2025年に入り、少しずつ状態が良くなってきた頃、

「簿記2級の足掛かりに、何か軽めの資格を取ろうかな」

そう思い、FP3級の勉強を始めました。

しかし、障害の影響なのか、記憶がなかなか定着しません。

半年ほど勉強して学科に合格。
その後、体調を崩して勉強が止まり、2026年4月に実技を受験して、ようやく合格しました。

結果的に、FP3級合格まで約1年かかりました。

「FP3級に1年も?」と思う方もいるかもしれません。

でも、私にとっては大きな一歩でした。

今回は、精神障害や発達障害などを抱えながら資格取得を目指す方に向けて、私が実際にやったことを振り返ります。

根性だけでは続きません。
必要なのは、気合いよりも「仕組み」です。

目次

障害がある人の資格取得は、根性論だけでは難しい

資格の勉強というと、

「毎日2時間勉強しよう」
「過去問を何周もしよう」
「集中して一気に覚えよう」

といった言葉をよく見かけます。

もちろん、それができる人は素晴らしいです。

でも、精神障害や発達障害を抱えていると、そもそも同じペースで走れないことがあります。

集中が続かない。
記憶が定着しにくい。
体調に波がある。
眠れない日がある。
薬の影響で朝起きられない日もある。
気分が高ぶって、計画だけ大きくなってしまうこともある。

だからこそ、障害がある人の資格取得は、根性ではなく「自分の状態に合わせた勉強法」が必要です。

私が意識したのは、次の5つです。

  1. 短い時間でも勉強を続ける
  2. 睡眠時間を絶対に削らない
  3. テキストや問題集は薄いものを選ぶ
  4. 日常生活をおざなりにしない
  5. SNSやショート動画との距離を取る

ひとつずつ振り返っていきます。

短い時間でも続ける|5分でも勉強は前に進む

FP3級の勉強中、まとまった時間はほとんど取れませんでした。

子育て、家事、仕事。
毎日は細かい用事で埋まっていきます。

そこで私は、5分から10分だけでもテキストや問題に触れるようにしました。

いわば、ポモドーロテクニックの超短時間版です。

5分勉強する。
家事に戻る。
また少し落ち着いたら、5分だけ問題を解く。

そんな小さな積み重ねで、1日30分から1時間ほどの勉強時間を捻出していました。

「たった5分で意味があるの?」

そう思うかもしれません。

でも、あります。

むしろ、障害があって集中が続きにくい人にとっては、5分のほうが現実的です。

30分机に向かえない日でも、5分ならできる。
5分できれば、ゼロではありません。
ゼロではない日が続くと、それはちゃんと積み上がります。

資格取得に大切なのは、一気に進むことではありません。

止まってもいい。
ゆっくりでもいい。
完全に途切れさせないこと。

それだけでも、学習は前に進みます。

睡眠時間は絶対に削らない

資格勉強でやってはいけないと思っているのが、睡眠を削ることです。

特に、精神疾患や発達障害を持つ方にとって、睡眠は土台です。

眠れない。
途中で起きてしまう。
早朝に目が覚める。
朝、薬の影響で強烈に眠い。

私も睡眠にはずいぶん悩まされてきました。

薬の力を借りて眠れるのはありがたい一方で、朝の眠気が強く、勉強どころではない時期もありました。

そこで私は、生活リズムを見直しました。

現在は、夕食後に薬を飲み、早めに眠る流れにしています。

21時頃には子どもと一緒にころん。
そして朝4時、早いときは3時に起きて活動します。

朝の静かな時間にする勉強は、思った以上に心地よいものです。

まだ街が眠っている時間。
家族も眠っている時間。
スマホの通知も少ない時間。

その静けさの中でテキストを開くと、心がすっと整っていく感じがあります。

ただし、ここはとても大切です。

薬の飲み方や飲む時間を変える場合は、必ず主治医に相談してください。

私に合った方法が、他の人にそのまま合うとは限りません。
薬の種類や体質、症状、生活リズムによって、合う方法は人それぞれです。

自己判断で薬の時間を変えるのではなく、主治医と相談しながら、自分に合った生活リズムを探すことが大切だと思います。

資格勉強は、睡眠を削ってやるものではありません。
睡眠を守るから、勉強が続くのです。

テキストや問題集は「薄いもの」を選ぶ

資格勉強を始めると、つい厚いテキストや立派な問題集を選びたくなります。

分厚い本を買うと、それだけでやる気が出たような気がします。

でも、障害がある人にとっては、その厚さが負担になることもあります。

最初は気分が大きくなって、

「これくらい全部やってやる」

と思うのですが、途中でページ数の多さに圧倒される。
そして開くのが嫌になる。
結局、勉強から遠ざかる。

これは本当にもったいないです。

私の場合は、薄いテキストや問題集を選ぶようにしました。

資格試験は、必ずしも100点を取る必要はありません。
合格点を取ればいいのです。

それなら、分厚い教材を1回だけやるより、薄い教材を何度も繰り返すほうが合っていました。

若い頃の私は、おそらく過集中だったのだと思います。
3巡すれば、テキストの内容をかなり覚えられました。

でも今は違います。

5巡しても、まだおぼつかない感覚があります。

だからこそ、5回以上繰り返せる薄さが大切でした。

厚い教材で挫折するより、薄い教材を何度も回す。

これが、今の私には合っていました。

日常生活をおざなりにしない

資格勉強に集中しようとすると、生活が乱れがちです。

でも、障害がある人ほど、生活の土台を崩してはいけないと感じています。

食事。
入浴。
睡眠。
家事。
子どもとの時間。

こうした日常を削りすぎると、勉強どころではなくなります。

特に入浴は、精神障害にとって大きな壁になることがあります。

「お風呂に入るだけなのに、なぜこんなに大変なんだろう」

そう感じる日もあります。

私の場合は、できるだけルーティン化しました。

18時までに帰宅。
お風呂掃除。
夕食準備。
夕食。
お風呂。
絵本の読み聞かせ。
就寝。

この流れをなるべく固定しました。

寝かしつけの後に、翌日のお弁当や水筒の準備をして、余力があれば少し勉強する。

毎日完璧ではありません。
でも、流れが決まっていると迷う回数が減ります。

お風呂も、考えると面倒になります。

だから、

髪を洗う。
体を洗う。
顔を洗う。
湯船につかる。
ついでに歯を磨く。

この順番を決めて、あまり考えずに動くようにしました。

お気に入りのアイテムがあると、少し楽しくなります。

私の場合は、オリーブオイル石けんがお気に入りです。
髪も体もこれひとつで洗えます。
さわやかな香りで、ほどよく保湿される感じも好きです。

資格勉強は、生活を犠牲にしてやるものではありません。

生活を整えることが、勉強を続ける力になります。

SNSやショート動画と距離を取る

障害があると、集中が難しい時期があります。

長く続くうつ状態。
頭の中に浮かぶ妄想。
異様な高揚感。
考えが止まらない時間。

そういうとき、ついスマホに逃げてしまいます。

ショート動画。
SNS。
無料漫画。
スマホゲーム。
YouTube。
Instagram。
TikTok。

どれも気軽で、すぐに刺激が得られます。

私も以前は、SNSやYouTubeにべったりでした。

でも、見終わった後に、何かが残るわけではありません。

楽しかったはずなのに、なぜか心がざわつく。
人と比べて落ち込む。
気づいたら時間だけが過ぎている。

特にSNSは、他人と比較しやすいツールです。

他人の成果。
他人の収入。
他人の暮らし。
他人のキラキラした瞬間。

それを見続けると、自分の足元が見えにくくなります。

そこで私は、少しずつスマホとの距離を取りました。

完全にやめる必要はありません。

ただ、空いた5分をSNSではなく、テキスト1ページに使う。
ショート動画を1本見る代わりに、問題を1問解く。
寝る前のスマホ時間を少しだけ減らす。

それだけでも、日々の手触りが変わります。

学習は、派手な快楽ではありません。

でも、小さな達成感があります。

昨日わからなかった問題が、今日は少しわかる。
何度も間違えたところを、今日は正解できる。
1ページだけでも進んだ。

その積み重ねが、心を静かに支えてくれました。

障害があっても、資格取得をあきらめなくていい

障害があると、できないことに目が向きやすくなります。

昔はできたのに、今はできない。
本が読めない。
覚えられない。
集中できない。
体調が安定しない。

私もそうでした。

でも、今回FP3級に合格して思ったのは、

「やり方を変えれば、まだできることはある」

ということです。

若い頃と同じようにはできません。
健康な人と同じようにもできません。
気合いだけで押し切ることもできません。

それでも、工夫すれば前に進めます。

短時間で区切る。
睡眠を守る。
薄い教材を選ぶ。
生活を整える。
スマホとの距離を取る。
体調が悪い日は休む。
できる日に少し進める。

それでいいのだと思います。

障害は、自分そのものではありません。

障害は、私の一部です。

だからこそ、否定するのではなく、付き合い方を探していく。

資格取得は、単に合格証を手に入れるためだけのものではありません。

「自分はまだ学べる」
「少しずつなら前に進める」
「工夫すれば、できることは増やせる」

そう思えるきっかけにもなります。

まとめ|資格取得は、根性ではなく仕組みで続ける

障害を抱えながら資格を取るには、根性だけでは難しいです。

もちろん努力は必要です。

でも、その努力を続けるためには、自分に合った仕組みが必要です。

私がFP3級合格までに意識したことは、次の5つでした。

  • 5分から10分でも勉強する
  • 睡眠時間を削らない
  • 薄いテキストや問題集を何度も繰り返す
  • 食事・入浴・家事などの日常を整える
  • SNSやショート動画との距離を取る

FP3級に約1年。

決して早くはありません。

でも、私にとっては大切な1年でした。

10年以上止まっていた資格取得が、また動き出したからです。

障害があっても、あきらめなくていい。

ゆっくりでも、遠回りでも、自分のペースで進めばいい。

今日5分だけテキストを開く。
問題を1問だけ解く。
それだけでも、未来の自分への小さな贈り物になります。

資格取得は、人生を一気に変える魔法ではありません。

でも、静かに自分を立て直す灯りになることがあります。

私にとって、FP3級の合格はそんな灯りでした。

これからは、この灯りを手に、簿記2級へ向かって少しずつ歩いていきたいと思います。

焦らず、比べず、整えながら。 そっと応援していただけると嬉しいです。

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