首都圏へ引っ越して10年ほど経ちます。
本格的な障害者として暮らす年月は5年ほどとなります。
生活保護、自己破産を経て結婚と目まぐるしい変化の中生きてきた中で
それほど悪くはないな
と思えるようになりました。
都会に暮らしながら障害者として生きる気付きを挙げたいと思います。
ヘルプマークを持っていても案外周りは優しい
今はヘルプマークを付けていませんが、以前は多量の薬を飲んでいたため頻繁に倒れていました。
そのため主治医から
ヘルプマークをもちんしゃい!
と言われて付けていました。
付けた当初は
きっと差別されるんだ、嫌なことされるんだ・・・
と思っていたのですが、
どうぞ、座ってください!
と席を譲られたり
荷物もつの手伝いますよ
と手伝われたり、人が温かいです。
都会は冷たいイメージですがそうでもないです。
今は私が席を譲るようになって恩返し。
ありがたがられるとくすぐったいです。
多く点在する美術館博物館をはしごする
障害者になり障害者手帳を持つことの利点に美術館博物館を無料で利用できることが挙げられます。
元々美術や科学が好きなのでこれを利用しない手はないです。
上野へ行くと密集しているので会期ごとに行くと四季折々の上野公園も楽しめてGOOD。
上野公園は大道芸も盛んで1日楽しめます。
割引が効くところも
障害者手帳で割引の場所もあります。
私は主に寄席とディズニーランドを利用します。
特にディズニーランドはディスアビリティサポートという受付時間を並んだ時間とみなし後の時間に来れば直接アトラクション内へ入れるサービスがあります。
私の場合は大きな音や声、体力の無さで非常にありがたいサービスです。
ただ、アトラクションの通路を楽しむ機会は逸してしまうのでそこは残念ですがいいのです!
障害者となって歩く東京の景色
そもそも数年前までは景色すら楽しめていなかった状態でしたが、今では四季折々の東京の風景を見ています。
特にバスに乗る機会が多いので車窓から見える街の風景は私の目を楽しませてくれます。
東京の外へ出る時、東京西部を走る小田急線などを使う時は外も見えるのでそれも楽しみにしています。
春には桜、夏には緑、秋には紅葉、冬には雪と四季の色を感じるたびに自分の中に色がつくようで気持ちのいいものです。
障害者となり大きく変わったことは自分の時間を持てるようになったこと。
ありがたいことに障害年金をいただくことで体を酷使してまでも働かずに済んでいます。
そうしてできた時間を有意義に使えています。
障害に優しい関係づくり
一見健康そうに見えて障害を負っていると苦手なことが分かりにくいです。
それを周りに伝えています。
私は大きな音や声が苦手でそれを伝えているので、静かなところへ移動してくれたり逆に聞き取りにくいことがあればメモやスマホで伝えてくれます。
昔も今も多くの方に支えられています。
今は団地に住んでいてご近所さんとも障害者として関わっています。
手伝われたり、時にはパソコンを使って手伝ったり。
できる範囲でお手伝いしています。
住みにくい面もあるけど魅力的な街
東京、特に下町のエリアは人情味あふれる地域。
障害を持っていても
そういう特徴の人
という感じで受け入れられます。
そして障害のこと抜きで問答無用で役割を振られたりします。
それが心地よいです。
障害者としていつも配慮されるのは心苦しいです。
障害を持っているとは言えできることはそれなりに多いです。
私のできる範囲でやらせていただくこの環境と関係は貴重です。
健康な人だって同じだと思います。
私はたまたま障害を持っているだけ。
そういう属性というだけです。
基本は人間なんです。
だから人として頑張りたいのです。
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