生活保護になり自己破産をした過程で、ブラック企業に勤めたりお金を騙し取られたり散々な目に遭いました。
悪い出来事ですがそれらがあったおかげで幸福な今があるといえます。
生活保護と聞くと最悪な状態と思われるかもしれませんが、学びの多い出来事でした。
そこで生活保護になった過程を振り返ります。
ブラック企業で得た経験〜自分を大切にすること〜
始業は午前4時、就業午前0時の生活は本当に厳しいものでした。
仕事だからしょうがない
と思っていましたが、仕事でもしていい範囲を超えていました。
私は判断ができずズルズルと働いて身体を壊しました。
そういう経験があるからこそ今では朝から晩まで働くようなことをしなくなりました。
仕事をすればお金は入りますが健康と時間を失います。
それも取り返せないほどの量です。
そこまでしてする仕事はこの世に存在しないと思います。
ワークライフバランスといいますが仕事と人生のバランスは取れていないと生活は崩れてしまいます。
お金を騙し取られて気がついたお金の大切さ
お金に関しては数百万騙し取られていますし、何度もマルチ商法に引っかかりそうになりました。
お金を騙し取られたのも、マルチ商法に引っかかりそうになったのもお金が短期間に大量に楽して欲しいから。
そんな上手い話ってないですよね。
当時の私は愚かにもその話を鵜呑みにしていました。
今ではお金についてしっかり勉強し、自分の力以外で稼ごうと思わないです。
健康あっての日々の暮らし
眠れない、激しい頭痛、幻聴や聴覚過敏、腹痛など様々な症状に悩まされている頃、仕事もプライベートもうまくいっていませんでした。
仕事ではミスを多発し、他人とはうまく聞き取ることも伝達することもできずコミュニケーションに問題が起こっていました。
プライベートでは友人関係は破壊され、恋人もできない、社会的なつながりも希薄でした。
心身の健康がなければ良質な人間関係は築けず、良質な人間関係がなければ心身の健康はなく両輪です。
今となってよく理解していますが、昔の私は原因すらもわからずひたすら他人のせいにして自分の悪さを認めようとはしていませんでした。
生活保護になり自分と向き合う時間ができたからこそ今では多少は人当たりがよくなったようです。
趣味を見つける~時間の有意義な使い方~
昔の私は暇があれば惰眠を貪っていました。
寝るか仕事か、どちらかでした。
趣味らしい趣味もなく、寝ていました。
時間の使い方が下手だったんですね。
今は作業所、個人事業主として在宅ワーク、デイケア、映画を見る、読書をするなど様々な活動をしています。
趣味も映画鑑賞、仕事、読書、俳句などするようになりました。
趣味の時間を持つとその時間を捻出するようになり更に効率的に動くようになります。
私は以前にも増してやることや仕事は増えていますが時間的余裕があります。
なぜかと考えると、スキマ時間に趣味をしようとし、しているからです。
時間という資産を使っている感覚が豊かさを生み出しているようです。
生活保護のときに膨大にある時間を持て余しましたが、その中で少しずつ趣味をしていったことは無駄ではなかったようです。
生活を丁寧にするようになった
乱雑な部屋、粗野な言動と行動、乱れた食生活、汚れた容姿など以前の私は生きることを丁寧にしていませんでした。
生活保護になった時に、部屋の片付を始め、デイケアや支援者を通して言動や行動を改め、自炊をするようになり、汚れた服を捨て髪の毛を切り毎日お風呂に入るようになり、生活は整い始めました。
整い始めた生活を送ると時間の流れはゆっくりになり、余裕が出てきて丁寧に暮らせるようになりました。
季節の手仕事などがそうです。
丁寧に暮らすようになって人生は好転し始めました。
そんな中ピッピさんと出会いました。
私が丁寧に生きるようになっていなかったら見向きもされなかったと思います。
どん底は決して悪いものではなかったかもしれない
どん底と言っても借金数億や前科があるというわけではないですが、それでも自己破産と生活保護を経験し、障害者という枷を追った時はどん底の気分でした。
世の中が真っ暗に感じ生きている感覚はなくなりました。
でも人間は同じ状態ではいられないものです。
真っ暗な状態でも動き続けた結果、再び光あふれる世界へ戻れたように思います。
もちろん一人の力ではなく周りの助けてくれた方々のおかげです。
一人では到底真っ暗な中さまよっていました。
同じ障害者、生活保護、自己破産の方にいいたいです、真っ暗と感じるのは今だけです。
永遠に真っ暗ということはないのです。
コメント